町屋の歯科・矯正歯科

小児歯科

子供の虫歯について

子供の虫歯について

虫歯は、3つの要素が重なるとできるといわれています。虫歯の原因になる要素は以下の3つです。この要素がすべて被り、時間が経過すると虫歯ができてしまいます。

歯の質

エナメル質や象牙質の具合によっては、虫歯になりやすい人がいます。特に乳歯や、生えたばかりの永久歯は未成熟で歯の表面が粗く汚れがつきやすいため、虫歯になりやすいので注意が必要です。

細菌(ミュータンス菌)

ミュータンス菌は、約1μm(0.001mm)の大きさの菌。歯垢(プラーク)を形成して歯の表面に付着して酸を産生します。そして酸によって歯のカルシウムやリンを溶かして歯をもろくするのです。

歯磨きが不十分で食べカスやプラークが残っている場合、細菌が増殖しやすい環境が整ってしまうので、特に注意が必要です。

糖質

砂糖をはじめとする糖質は、ミュータンス菌が酸を作るための材料です。おやつや甘いジュースなどをたくさん食べたり、だらだら食いをしている子どもは、口内が虫歯になりやすい環境になっています。

子供が虫歯になる原因とは

歯磨き(仕上げ磨き)が不充分

子供の一人磨きは、しっかりと歯磨きしたつもりでも磨けていない場合が多いです。小児の場合、仕上げ磨きを嫌がる子も多くハブラシが十分に当てられないケースもあるでしょう。

歯磨き(仕上げ磨き)が不充分

歯磨きが不十分な状態が続くと歯の表面に細菌の塊であるプラークが付着したままの状態になります。プラークには多くの虫歯菌が繁殖しているので、歯の表面に長期間付着したままにしていると、虫歯になるリスクが高くなり注意が必要です。

そのため、ハブラシが上手に当たっていない子供は、プラークが残りやすく虫歯になりやすい傾向があるといえます。乳歯・生えたての永久歯は歯の質が弱く、虫歯になると進行が早い特徴があります。

食事や間食の時間が不規則

食事時間やおやつの時間が決まっていない子供は、虫歯のリスクが高くなります。虫歯菌は糖分を摂取した際、酸をだします。歯は酸に弱い性質があり、酸にさらされると歯は溶けてしまうのです。この現象を「脱灰」といいます。

食事や間食の時間が不規則

一方、唾液の成分のなかには酸を中和する働きがあり、溶け出した歯の表面を修復する「再石灰化」とよばれる作用があります。口内は「脱灰」と「再石灰化」がつねに拮抗している状態です。

しかし、生活習慣が不規則食事時間が決まっていないと再石灰化の時間が十分にとれず脱灰が続いてしまいます。脱灰が進むと歯の表面が溶けてしまい虫歯ができてしまうのです。虫歯は、糖分の摂取量もポイントですが、ダラダラと時間を決めずに食べる不規則な食生活もリスクを高めるので気をつける必要があるでしょう。

特にアメやガム、グミ、ソフトキャンディ、キャラメルなど、長い時間かけて食べるお菓子は、虫歯のリスクが高いです。

親の口内環境が悪い

生まれたての赤ちゃんには虫歯菌をはじめ口内に細菌は存在しません。虫歯菌や歯周病の細菌が口内に存在するのは、両親や祖父母などの唾液を介して感染するのが原因です。

離乳食が始まり、食事を一緒にとる機会が増えると自分の箸やスプーンからつい食べさせたりする機会があるでしょう。

親の口内環境が悪い

スキンシップや会話した際に子供の口の中に唾液が飛んでしまうこともあると思います。

しかし、このようなふだんの何気ない行動によって、唾液を介して口内の細菌が赤ちゃんに感染してしまうのです。食べられる物が増える一方、食事の介助が必要な2歳半くらいまでの間は細菌感染しやすい時期といわれています。この期間に虫歯菌に触れる機会が少なかった子供は、虫歯になりにくい傾向があります。

そのため、口移しなどはなるべくしないように心がけることも必要ですが、自身の口内を清潔に保ち細菌の数を減らして、子供が細菌感染しないように努めることも大切でしょう。

口呼吸の習慣化

お子さまが口呼吸をしている場合、口の中が乾燥して唾液の分泌量が減少します。

唾液には、口の中の食べかすを洗い流す自浄作用や、酸によって溶けた歯の成分を戻す働きがあります。

しかし、口呼吸によって唾液の量が減ると、その効果が弱まり、虫歯になるリスクが高まるのです。

口呼吸の習慣化

虫歯にならない為に
気をつけるポイント

虫歯にならない為に気をつけるポイント

子供の虫歯予防でできることは、自宅でできる「セルフケア」と歯科医院でおこなう「プロフェッショナルケア」の2つに分類されます。

セルフケアでの虫歯予防

セルフケアでポイントとなるのは細菌と糖質の管理です。虫歯菌は、糖質をエネルギーに増殖して酸をつくります。歯の表面に糖質が付着した状態は、虫歯菌を増やす原因になるでしょう。

食生活の見直し

胃が小さく一回の食事量の少ない幼児期は、食事以外の時間におやつを与えて一日の栄養素を補う必要があります。お菓子やジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料には砂糖がたっぷり入っています。

食生活の見直し

できれば、果物やイモ類などを工夫しておやつにしてあげるといいでしょう。おやつは毎日同じ時間に、決めた量だけ与えるようにしましょう。

工夫して糖質が口の中にある時間を減らすように努めましょう

毎日の歯磨きで
汚れをしっかり落とす

歯の表面の食べカスを放置するとプラークとよばれる細菌の塊ができます。プラークはハブラシで落とせる汚れです。

歯磨きが不十分で歯の表面にプラークが残っていると、歯の表面が酸性に傾きやすく虫歯の原因になります。

小学校3〜4年生くらいまでは、子供の歯磨きだけでは不十分な場合があります。1日1回は仕上げ磨きをおこなって、食べカスやプラークをしっかり取り除くようにしましょう。

また、歯磨きの際にフッ素入り歯磨き粉を使用すると歯質の強化や虫歯菌の活動を抑制する効果が期待できます。

毎日の歯磨きで汚れをしっかり落とす

プロフェッショナルケアでの虫歯予防

歯科医院でお口のプロフェッショナルである歯科医師・衛生士が歯質の強化、虫歯になりづらい環境をサポートします。

定期的なフッ素塗布

フッ素は虫歯予防に効果的といわれています。フッ素が歯の表面に取り込まれると歯の構造が強化されます。歯が丈夫になるので、酸に溶けにくい強い歯になることが期待できるでしょう。

定期的なフッ素塗布

生えたばかりの歯は、フッ素の吸収がいいので定期的なフッ素塗布は歯質の強化に効果的といえます。また、フッ素には唾液の再石灰化作用をサポートする作用や、虫歯菌の活動を抑制する作用があるので歯科医院での定期的なフッ素塗布はおすすめです。

シーラント充填

子供の口のなかで虫歯になりやすい場所の1つが「歯の溝」です。特に生えたての奥歯は、歯の質が弱く溝が深い特徴があります。シーラントは、奥歯の溝を樹脂で塞ぎ、ハブラシが届きやすい環境をつくる虫歯予防法です。

シーラント充填

深い溝は、汚れが残りやすくハブラシが届きにくいので管理が難しいといえます。シーラントをおこなえば歯の溝を物理的に塞ぐのでハブラシで管理しやすくなるでしょう。

適切な歯磨き・食生活指導

子供の口内は、成長する過程のなかで一人ひとり歯の本数や生え替わり方が異なります。そのため、成長過程にあわせたハブラシのあて方をしなくてはなりません。

適切な歯磨き・食生活指導

歯科医院では歯磨き指導もおこなっています。歯磨き指導では、歯並び・ハブラシの磨き癖など、子供の口内を確認した上で一人ひとりにあわせた磨き方・歯ブラシの選び方を指導します。

また、食習慣は歯磨きと同じくらい口内の環境に関わります。おやつ・飲み物の種類やとる時間帯の確認をおこない、虫歯リスクの高い食習慣がみられたら適切な指導をします。

虫歯はうつる?

虫歯は親から子供へうつります。

虫歯がうつる原因

  • 大人が使ったお箸や食器を
    そのまま子供に使う
  • 親が子供の頬や唇にキスをする
  • 離乳食を食べさせる時に、
    親と子供で同じ箸やスプーンを使う

虫歯の感染予防対策

  • 大人と子供で食器を分ける
  • 親や家族全員が虫歯の治療を
    しておくなどして、口の中をきれいに保つ

食事の介助が必要な2歳半くらいまでの間は細菌感染しやすい時期といわれています。この期間に虫歯菌に触れる機会が少なかった子供は、虫歯になりにくい傾向があります。

そのため、口移しなどはなるべくしないように心がけることも必要ですが、自身の口内を清潔に保ち細菌の数を減らして、子供が細菌感染しないように努めることも大切でしょう。

虫歯になりやすい子・
なりにくい子の違い

虫歯になりやすい子・なりにくい子の違い

「きちんと仕上げ磨きしているのに、なぜか虫歯に…」

一方で、「あまり丁寧にしていないのに虫歯ゼロ」という子も。小児の虫歯は歯みがきの習慣だけではなく、体質や生活習慣によっても左右されます。

虫歯になりやすい子の特徴

  • 甘いお菓子やジュースをよく摂る
  • だらだら食べ・飲みが多い
    (口の中が酸性になりやすい)
  • 歯質がやわらかい(エナメル質が薄い)
  • 唾液の量が少ない、または質が弱い
  • フッ素を使っていない
  • 両親に虫歯が多い
    (ミュータンス菌の感染リスク)

虫歯になりにくい子の特徴

  • 食事や間食の時間が決まっている
  • 水やお茶が中心の水分補給
  • 毎日のフッ素ケアを行っている
  • 定期的に歯科で予防処置
    (シーラント・クリーニング・フッ素塗布)
    を受けている
  • 唾液の分泌量が多く、洗浄力が強い
  • 両親に虫歯が少ない

赤ちゃんの歯について

赤ちゃんの歯について

赤ちゃんの歯が生える時期

歯が生え始める時期には個人差がありますが、だいたい生後6カ月〜9カ月ころが一般的です。多くの子の場合、まず下の前歯が2本生えてきて、次に上の前歯が2本生えてきます。

乳歯の種類

乳中切歯
(にゅうちゅうせっし)

上下の前歯の真ん中にある歯で、食べ物を「かみ切る」役割を担います。

  • 上顎乳中切歯
    (じょうがくにゅうちゅうせっし)
  • 下顎乳中切歯
    (かがくにゅうちゅうせっし)

乳側切歯
(にゅうそくせっし)

中切歯の隣にある前歯です。中切歯と協力してかみ切る動作を助けます。

  • 上顎乳側切歯
  • 下顎乳側切歯

乳犬歯
(にゅうけんし)

乳側切歯の隣にあり、尖った形をした歯です。食べ物を裂いたり、引きちぎる役割があります。

  • 上顎乳犬歯
  • 下顎乳犬歯

第一乳臼歯
(だいいちにゅうきゅうし)

乳犬歯の後ろにある奥歯です。物をすり潰す機能があり、食べる力を支える重要な歯です。

  • 上顎第一乳臼歯
  • 下顎第一乳臼歯

第一乳臼歯
(だいいちにゅうきゅうし)

乳歯列の一番奥に生える歯で、噛みしめたり、食べ物を細かくすり潰す働きがあります。

この歯の後ろからは、将来的に「第一大臼歯(6歳臼歯)」が永久歯として生えてきます。

乳歯は、下のあごから生え始めることが多く、最初に見られるのは通常乳中切歯(A)です。その後、乳側切歯(B)、第一乳臼歯(D)、乳犬歯(C)、そして最後に第二乳臼歯(E)が順を追って生えてきます。

こちらは乳歯が生えるおおよその時期を示していますが、個人差があるため、お子様によってはこれより早かったり遅かったりすることがあります

乳歯の成長は、お子様の健康な発達の大切な一部であり、それぞれの歯が期待される時期にきちんと生えてくることが、お子さまの将来の健康な歯並びにつながります。

乳歯が生え揃う時期

1歳6ヶ月〜2歳6ヵ月頃には、乳歯が生え揃い計20本となるので、しっかりと噛んで食べることができるようになります。

食べ物を噛む力は3歳頃までにつくので、この時期の噛むトレーニングはとても大切です。

乳歯が生えてこないケース

4歳の誕生日までに20本全て揃っていない場合は、「生まれつき歯の数が少ない(先天性欠如)」「隣の乳歯にくっついてしまってなかなか生えてこない(癒合歯)」など、何かしらの問題がある可能性があります。ぜひ歯科医院を受診してみてください。

先天性欠如

通常であれば生えてくる歯がまったく生えてこない症状を「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」と言います。乳歯で生えてこない歯があると、その後に生えてくるはずの永久歯も生えてこない可能性が高くなります。

先天性欠損歯は乳歯より永久歯に起こることが多く、約10人に1人の確率で起こると言われています。治療を必要とするケースとそうでないケース両方がありえますので、お口の状態を一度診てもらいましょう。

癒合歯

癒合歯とは本来1本ずつ生えて来る歯が2本くっついて生えてしまう歯をいいます。

乳歯では3~4%、永久歯では0.3%と稀です。癒合歯は、生活していく上で問題がなければ治療の必要はありませんが、2本の歯がくっついている箇所の歯磨きがしにくく虫歯になりやすかったり、永久歯の生え変わり時期に癒合歯がうまく吸収されず、自然に抜けるのが難しいことがあります。

癒合歯である乳歯が抜けたあと、永久歯が2本分作られていないことから、生えてくる永久歯が足りない場合があります。

乳歯の虫歯について

乳歯の虫歯について

乳歯の虫歯の特徴

進行が早い

乳歯の虫歯は、永久歯に比べ、進行が早いことが特徴です。エナメル質が薄く歯質がやわらかいことや酸に弱いことが、虫歯の進行が早い理由としてあげられるでしょう。

歯垢にいる虫歯菌(ミュータンス菌)は、糖分から歯を溶かす原因となる酸を作ります。酸に弱い乳歯は、すぐに虫歯になるのです。また、乳歯はエナメル質が薄いため、虫歯の進行が早いです。

白く見えることが多い

乳歯の初期の虫歯は白い場合もあります。「虫歯は黒い」というイメージをもっている保護者の方も多いので、発見が遅れ、進行することもあるでしょう。

乳歯の一部が白濁した斑点のようになる現象のことをホワイトスポットと呼びます。

ホワイトスポットは虫歯の初期段階で、歯の表面のエナメル質が溶け始めているサインです。白い虫歯は、白いまま広がることがあるため注意が必要です。

「白い虫歯もある」と知ることで、早期発見につなげることができるでしょう

乳歯の虫歯を放置するリスク

虫歯が広範囲に広がる

永久歯が虫歯になる

永久歯の形成不全・
変色を起こす

将来の歯並びが悪くなる

虫歯は何歳からなる?

生後6カ月ごろから乳歯が生え始めることが多く、乳歯が生え始めると虫歯のリスクが発生するようになります。

そして、乳歯が生え揃う2〜3歳になる頃に虫歯になる子どもが増え、虫歯治療を受け始めるようになることが一般的です。

また、口の中の虫歯菌の割合は2〜3歳の間に決まるといわれています。この年齢の間に虫歯菌が増えることを予防できれば、今後虫歯になりにくい口内環境を作ることができるといわれているのです。

乳歯の治療方法

虫歯を放置すると、最終的に歯の根だけが残った状態にまで進行していきます。乳歯の虫歯の治療法は、進行具合によって異なります。

初期段階の虫歯

虫歯の初期段階で、まだ歯に穴はあいておらず、表面のエナメル質が白く濁っている状態では、フッ素塗布を行います。

フッ素には、歯の質を強化し、虫歯菌の活動を抑制する働きがあるため、歯を削らず虫歯の進行をくい止めることが可能です。

さらに、ご自宅で行う毎日のセルフケアで徹底してプラークを取り除くことで、原因となる虫歯菌を除去でき、歯の表面にしっかり唾液が作用するようになります。

初期段階の虫歯

エナメル質の虫歯

歯のエナメル質が溶けて穴があいている場合には、虫歯の部分を削り取り、レジンと呼ばれる歯科用プラスチックを詰める治療を行います。

レジンでの修復は基本的に1回で治療ができ、見た目も歯の色に近い自然な仕上がりになります。

エナメル質の虫歯

象牙質に達した虫歯

歯のエナメル質が溶けて穴があいている場合には、虫歯の部分を削り取り、レジンと呼ばれる歯科用プラスチックを詰める治療を行います。

レジンでの修復は基本的に1回で治療ができ、見た目も歯の色に近い自然な仕上がりになります。

象牙質に達した虫歯

神経に達した虫歯

虫歯が歯の神経にまで達している場合には、根管治療が必要となります。

根管治療とは、感染した神経を取り除き、根管内を消毒して、歯を保存する治療です。

乳歯の場合、永久歯への影響を考慮して、なるべく歯の神経を保存する治療が行われますが、場合によっては抜歯が必要となることもあります。

神経に達した虫歯

歯根まで達した虫歯

虫歯で歯のほとんどが崩壊して歯の根だけが残っている状態の場合には、基本的には抜歯をします。

しかし、その後に生え変わる永久歯のスペースを確保するため、歯を補強する治療をして様子を見る場合もあります。

歯根まで達した虫歯

赤ちゃんの歯磨きについて

赤ちゃんの歯磨きについて

歯磨きを始める時期

赤ちゃんは生まれてからしばらくは歯がなく、半年くらいから下の前歯が生えはじめます。
歯が生えると虫歯菌が表面に生息しやすくなります。
徐々に歯が生え揃っていくと、歯の表面積が広くなっていき、虫歯菌も増えていきます。

しかし、はじめのうちはミルクだったり、離乳食もしばらくは流動性の高いものを与えると思います。
加えて赤ちゃんは唾液の量もかなり多く、唾液の自浄作用により残っているものが洗い流されるため、お口の中に食べ物が残ることはほとんどありません。

すなわち赤ちゃんの歯磨きは離乳食が始まってから、でよろしいかと思います。

前歯が生えはじめた・離乳食前

歯がない時は、ガーゼでぬぐう必要もありません。

下の前歯が生えてきたら、就寝前には前歯をガーゼや綿棒でふいて綺麗にしてあげてください
嫌がる場合は無理やりしないようにしましょう。機嫌がいい時などは、赤ちゃん用の歯ブラシを当てて、練習するのも良いと思います。
まだミルクも飲んでいると思いますので、できるだけ夜間の授乳は控えて、飲んだ後は歯をぬぐうよう心がけましょう。

奥歯が生えてきた・離乳食開始

ミルクと違い、離乳食が進んでくると、食べ物に粘着性があり、歯にくっつき残りやすくなります。
徐々に歯もたくさん生えてきて、より一層、食べ物が残りやすくなります。

さらに、奥歯(乳臼歯)が生えてくると、前歯と違って複雑な溝もあり、虫歯のリスクがぐんと上がります
ここまでくるとガーゼや綿棒では対応しきれないため、歯ブラシを習慣化しましょう。
食後もなるべくお水やお茶を飲み、お口の中に食べ物が残らないようにしてください。

0~2歳の「乳児期」の
歯ブラシの選び方

まずは歯ブラシに慣れること。安全性が第一です。

赤ちゃんのうちは、「歯ブラシを口に入れて慣れること」から始めます。歯ブラシをしゃぶったり、咬んだりしながら慣れていきます。子どもが転倒するなど万が一の時に、安全であることが大切です。歯磨きの間は、必ず目を離さないようにしましょう。

0~2歳用の歯ブラシのポイント

歯ブラシのハンドルは、子どもが握りやすい「まっすぐで太め」の
ものを選ぶ

安全の為にハンドル部分が
「曲がる」もの

転倒するなど万が一の時にハンドルが曲がり、口への負担が少ない設計の物がおすすめです。

毛は平らに切りそろえた
「平切カット」で口にやさしい
「やわらかめ」のもの

3~5歳用の歯ブラシの選び方

乳歯がきちんと磨ける、大きさや毛のかたさを選びましょう。

3歳頃には乳歯が奥歯まで生えそろうので、子どもが転倒するなど万が一の時に安全であることに加え、きちんと磨ける歯ブラシを選ぶことが大切です。ヘッドは乳児期よりひと回り大きくしたほうが、磨きやすいでしょう。この時期は歯ブラシを咬んでしまう子が多く、毛先がすぐに開いてしまう場合があります。毛先が開いてしまうと、汚れは十分に落とせません。歯ブラシは定期的にに交換しましょう。

3~5歳用の歯ブラシのポイント

子どもが握りやすい
「まっすぐで太め」の
ハンドルのもの

安全の為にハンドル部分が
「曲がる」もの

3歳からは、自分でしっかり磨く練習をします。目を離さないのは当然ですが、万が一の時のために、歯ブラシはハンドルが曲がって、口への負担を減らせる設計のものがおすすめです。

毛は「平切カット」でしっかり
磨ける「ふつう」のかたさのもの

6~12歳「交換期」の
歯ブラシの選び方

永久歯が生えてきます。ハンドルが奥歯まで届く長さの物を選びましょう。

6~12歳頃までは、「乳歯」から「永久歯」へと生え替わる時期です。特に6歳頃、乳歯の奥歯のさらに奥に生えてくる「第一大臼歯」は、虫歯になりやすいので注意が必要です。子供にも「一番奥の歯まで磨いたかな」と声をかけて、親子できちんとケアしていくことが大切です。

6~12歳用の歯ブラシのポイント

歯ブラシのハンドルが
まっすぐで、奥歯まできちんと
届く長さのもの

ヘッドが薄い設計のもの

ヘッドが薄いと、奥歯の奥まで歯ブラシが入りやすく、磨き残しを防げます。

毛は「平切カット」でしっかり
磨ける「ふつう」のかたさのもの

歯磨きを嫌がらせないコツ

歯磨きを嫌がらせないコツ

小さい頃から慣れさせる

奥歯が生えてくる1歳になる頃から歯磨きに慣れさせてあげましょう。はじめは歯の本数も少なく、無理に磨く必要はありません。
歯ブラシが歯や歯茎に当たる感覚を早いうちから覚えさせてあげましょう。

最初のうちは持ち手が丸く、柄の短い赤ちゃん用の歯ブラシがおすすめです。

慣れてきたら自分で持たせてあげて、口に入れたり噛んだりして慣れさせてあげましょう。
転んだりして喉の奥を突かないよう見守ってあげてください。

保護者の方も一緒に歯磨きをする

いくらやり方を教えても、子どもはいきなり自分では歯磨きはできません。
保護者の方も一緒に歯磨きをして、やり方を見せてあげましょう。

そして、会話やスキンシップも交えながら歯磨きの時間を楽しい時間にしましょう。

歯磨きをする時間を決める

「もう遅いから歯磨きして寝るよ」となる場合もあると思いますが、それまで楽しく遊んでいたのに急に歯磨きとなると、多くのお子さんは嫌がるでしょう。
きちんと、「◯時からは歯磨きの時間」と決めて習慣化すれば、遊んでいても切り替えられるようになり、歯磨きが嫌でなくなるでしょう。
歯磨きの時間だけでなく、ご飯やお風呂、寝る時間も決めて、規則正しい生活をしましょう。

お子さんにあった歯ブラシを使う

お子さんの小さなお口に大きな頭の歯ブラシや、毛先が硬い歯ブラシを使うと、不快感や痛みを覚えて、歯磨きが嫌になる可能性があります。

そのお子さんにあった大きさや毛先の歯磨きを使用するようにしましょう。

好きなキャラクターや色の
歯ブラシを使う

歯ブラシにはとてもたくさんの種類があります。

ある程度の年齢になると、好きなキャラクターや色があると思いますので、そのキャラクターや色の歯ブラシを使うことで、毎日の歯磨きの時間が楽しみになります。

薬局や歯科医院で一緒に歯ブラシを選ぶのも良いでしょう。

味や匂いのある歯磨き粉を使う

歯磨き粉には味や匂いのついたものがあります。
果物の味や匂いのものが多いので、お子さんの好きな果物のものを選んであげましょう。
何種類か用意して、歯磨きの前に一緒に選んだり、混ぜたりしてみるのも、歯磨きの時間が楽しくなるポイントです。

ジェルタイプの歯磨き粉を使う

大人向けの歯磨き粉には、歯磨き粉に含まれるフッ素や薬用成分を、お口全体に行き渡らせるように「発泡剤」が含まれています。
きちんとうがいができる年齢でないと、不快感を覚えやすいため、はじめのうちは発泡剤が入っていないジェルタイプの歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
そのまま飲み込んでも、体にはほとんど影響はないので安心です。

歯磨き後はしっかりと褒めてあげる

歯磨きが終わった後は、大げさなくらいしっかりと褒めてあげましょう。
もしうまくできなかったり、途中で終わったとしても、頑張ったことを褒めるようにしてあげましょう。
褒めることで、歯磨きを好きになってもらいましょう。

歯磨きの大切さを伝えてあげる

生きていく上で、食べたり話したりするために歯はとても大切です。小さい頃から歯や歯磨きの大切さを少しずつ伝えていきましょう。
また、保護者の方自身が歯を大切に思っていないと、子どもだけが歯磨きをしっかりすることはないので、保護者の方も日頃からきちんと口腔ケアを行ったり、定期検診を受けるようにしましょう。

歯磨きの動画やアプリを使用する

最初からあまり使わないほうがいいと思いますが、どうしても歯磨きを嫌がる、ぐずって仕上げ磨きをさせてくれない場合に、歯磨きの動画やアプリを活用することもおすすめです。

可愛いキャラクターと一緒に歯を磨けることで、やる気のスイッチを入れてあげましょう。

年齢ごとの歯ブラシのやり方まとめ

※横にスクロールできます

年齢特徴おすすめの道具歯磨きのやり方保護者の関わり注意点
0〜2歳(乳歯が生え始め)1本目の乳歯が生える頃からガーゼ、シリコンブラシ寝かせ磨きで優しくぬぐう100%仕上げ磨き楽しい雰囲気で習慣化
3〜5歳(乳歯列完成)乳歯20本が生えそろう時期子ども用歯ブラシ(小さめ・ふつうの硬さ)子ども自身+保護者の仕上げ磨き夜の1回は必ず保護者が仕上げ磨きを行う奥歯の磨き残しに注意
6〜12歳(混合歯列期)永久歯と乳歯が混在子ども用歯ブラシ+フッ素入り歯みがき剤永久歯を意識して丁寧に小学校高学年までは仕上げ磨き続行6歳臼歯を重点的にケア
13〜18歳(永久歯列期)自立して磨けるが不安定大人用歯ブラシ、歯間ケア用品毎日2回以上丁寧に磨く月1で保護者がチェック部活・受験で生活リズムが乱れがち
大人歯周病予防が中心歯周病対応ブラシ、フロス、歯間ブラシ歯と歯ぐきの境目を重点的に定期健診の勧め自覚症状が出にくい歯周病に注意

いつでも通える歯医者

平日と土日祝、朝から夜まで診療している町屋の歯医者。
お仕事帰りや休日にぜひお立ち寄りください。

診療時間
10:00~14:00
15:30~19:00
  • 平日・土:【●】10:00~14:00/15:30~19:00
  • 日・祝日:【▲】10:00~13:00/14:00~17:00

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地図

町屋駅から徒歩2分

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〒116-0001
東京都荒川区町屋2丁目2−18
ジオエント町屋 1F
TEL: 03-6240-8002

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