「歯医者に行くのって、めんどくさいですよね。でも、それって“あるある”なんです。

こんにちは、町屋の歯科・矯正歯科、院長の大山裕正です。
これから定期的に、歯やお口の健康にまつわる話をお届けしていきます。
「歯医者はちょっと苦手」「つい後回しにしちゃう」——そんな方にも、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。
さて、初回のテーマは「歯医者って、めんどくさいし、できれば行きたくないよね」という本音に、真正面から向き合ってみようと思います。
■あなたが歯医者に行きたくない理由、ぜんぶわかります
「時間がない」「痛いのが怖い」「何されるかわからなくて不安」
——このあたりが、歯医者から足が遠のく三大理由ではないでしょうか。
仕事や家事、育児に追われていると、自分のことは後回しになりがちですよね。
とくに痛みもないと、「まあ今じゃなくてもいいか」となってしまうのは、むしろ自然な流れです。
でも実は、そうやって“痛くなるまで行かない”人ほど、治療が長引いたり、大がかりになったりする傾向があります。
つまり、先延ばしにするほど、後がしんどくなるというわけです。
■歯のトラブルは「静かに」「確実に」進んでいく
虫歯や歯周病は、最初はほとんど自覚症状がありません。
痛みが出たときには、すでにかなり進行していることが多いんです。
特に歯周病は、日本人の約8割が罹患していると言われる“国民病”。
でも自覚している人はそのうちのごく一部。
気づかないうちに歯ぐきの骨が溶け、最終的には歯が抜けてしまうこともある、こわい病気です。
虫歯も同じ。初期段階なら削らずに経過観察ですむこともありますが、進行してしまうと神経を取ったり、最悪の場合は抜歯になったりします。
■「痛くなくても行く歯医者」が、未来を守る
では、歯が痛くないのに歯医者に行くと、何をされるのでしょうか?
定期検診やメンテナンスでは、主に以下のようなことをします:
虫歯や歯周病の早期チェック
プロの器具を使ったクリーニング
歯石やプラークの除去
フッ素塗布による予防処置
歯磨きの癖や磨き残しの指導
これらはすべて、「悪くなる前に止める」ためのケア。
定期的にメンテナンスを受けている人と、痛くなった時だけ来る人では、10年後の口の中に大きな差が出ます。
たとえるなら、歯医者は“車の車検”のようなもの。
エンジンが止まってから慌てて修理に出すよりも、定期的なチェックで安全に走り続けられた方が、安心ですよね。
■まとめ:未来のあなたが困らないように、今ちょっとだけ動こう
歯の健康は、一度失ってしまうと取り戻すのがとても難しいものです。
けれど、少しの意識と習慣で、大きなトラブルは防げます。
これからも、「ちょっと知ってると得する歯の話」や、「実は知られていない歯医者の裏側」、さらには「予防って何をするの?」といった疑問に、少しずつ答えていきたいと思います。